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AWS re:Invent2022で個人的に興味を持ったトピック

こんにちは。ロジカル・アーツの福島です。
11月28日~12月2日の間に「AWS re:Invent2022」がラスベガスで開催されました。参加者はオンライン視聴者も合わせると30万人以上が参加したそうです。
開催中には2300以上のセッションが行われました。

私は計7つのセッションをオンライン視聴したので、印象に残ったところや、興味を持ったところをシェアしていきたいと思います。

はじめに

AWS re:InventはAWSによるクラウドコンピューティングに関する世界規模のラーニングカンファレンスです。製品を紹介するイベントではなく、AWSのサービスを活用した事例を交えながら、自分たちの組織をどう変えていくのかそういったことを考えさせられたのが印象的でした。

Lambda SnapStart

LambdaをJavaで実装している場合、コールドスタートに苦労する場合が多いです。こういった場合ホットスタンバイさせておくことで解決してきましたが、コストがかかりました。
しかし、Lambda SnapStartを利用すると、初期起動後の状態をスナップショットとして保持することが可能になり、次回起動時の大幅な時間短縮が可能になります。

新たなインスタンスタイプの追加

今回新たなインスタンスタイプがいくつか追加されていたので表にまとめてみました。まだプレリリースのものが多いですが、低レイテンシーかつパフォーマンスの高いインスタンスの需要が高まっているように思います。

インスタンスタイプ 概要
C7gnインスタンス Nitro第5世代に対応したGravitonプロセッサベースのC7gnインスタンスが新たに発表され、前世代のAWS Nitroを搭載したインスタンスに比べ、2倍のパフォーマンスを実現した環境です。
Hpc7gインスタンス Graviton3Eに対応したインスタンスです。ただし、Hpc7gインスタンスが利用可能になるには、2023年の初めの予定です。

新世代Nitroと新世代プロセッサ

Nitroとプロセッサ 概要
第5世代Nitroシステム トランジスタが2倍、DRAMの処理スピードが50%アップ、帯域幅が2倍になる高性能チップです。
Graviton3E 新世代プロセッサで前世代のGraviton3より価格を抑えつつ、さらにパフォーマンスが向上しました。

AWS上での16年間のイノベーションの集大成

次にAWSのこれまでの歩みから、興味ある部分をピックアップしていきます。AWSのサービスが提供されてから20年経っていないというのは驚きでした。

最初のコアコンピューティングテクノロジー

EC2とS3が2006年に立ち上がりました。数年後にEC2スポットインスタンスが続いてリリースされました。EC2スポットインスタンスを使用することで、リザーブインスタンスを使用するよりもコストを削減することができるようになりました。

データと分析に関するイノベーション

Elastic MapRedeuce、Redshift、DynamoDBがリリースされたことにより、ビッグデータの処理が可能になりました。
広告測定、マーケティング分析、顧客モデリングインサイトなど広告業界で使用されるようになりました。

サーバレス

2014年にLambdaがリリースされました。サーバレステクノロジーにより急激なトラフィックを効率的に処理し、インフラストラクチャではなくアプリケーションに集中できるようになりました。

機械学習

2017年にAmazon Rekognitionが立ち上がりました。コンテキスト広告やブランドの安全性などについて画像や動画から洞察可能になりました。
2018年にAmazon Sage Makerができ、オーディエンスセグメンテーションや予測などのモデルを観点にデプロイできるようになりました。

コンピューティングネットワーキング

AWS Global Acceleratorを使用すると超低レイテンシーAWSグローバルネットワーキングのバックグラウンド全体にトラフィックを自動的にルーティングできるようになります。

おわりに

今回私は初めてAWS re:Inventに参加しました。技術的な部分ではわからないところがたくさんありましたが、これを機に学習していきたいと思います。
他にも紹介していないサービスや機能がありますが、興味のある方はYouTubeに公式のアーカイブが上がっていますのでそちらをチェックしてください。

参考サイト