こんにちは、ロジカル・アーツの井川です。
第5回記事になりました。いよいよ最終回です。RDSをMulti-AZ配置にすることで目標としたスケーラブルな構成が完成します。
- 第1回:VPC、サブネットの作成
- 第2回:EC2インスタンス(Amazon Linux)の作成、接続
- 第3回:RDSインスタンス(MySQL)の作成、接続
- 第4回:ELBの作成とLAMP環境の構築
- 第5回(今回):RDSのMulti-AZ配置
- 補足記事:AWS用語集
完成図はこちらです。
それでは始めていきましょう!
Multi-AZ配置
Multi-AZ配置にすると、複数のアベイラビリティゾーンにDBインスタンスがある状態になります。メインのDBインスタンス(読み込みと書き込み機能のあるもの)をプライマリDBインスタンスと言い、もう一方をスタンバイDBインスタンスと言います。プライマリ側に障害が発生した場合、自動的にスタンバイ側にフェイルオーバーされます。フェイルオーバー時、スタンバイはプライマリとなり、読み込みと書き込みの機能をもつようになります。
それでは最後の作業です。作成したDBインスタンスをMulti-AZ配置にしていきましょう。
RDS管理ページに移動し、左側の「データベース」を選択します。「DB識別子」が「sample」のデータベースを選択し、「変更」をクリックします。
「マルチAZ配置」を「はい」に変更します。
他は変更せず、「次へ」をクリックします。
「すぐに適用」を選択し、「DBインスタンスの変更」をクリックします。
「ステータス」が「変更中」から「利用可能」になるまで待ちます(10分程かかります)。いま、アベイラビリティゾーンが「ap-northeast-1a」であることに注意してください。これからデータベースをフェイルオーバーさせ、スタンバイDBインスタンスがプライマリに「昇格」することを確認します。このことは、アベイラビリティゾーンが変わることをもって確認できます。
フェイルオーバーの実施
「ステータス」が「利用可能」になったら、「アクション」から「再起動」をクリックします。
「フェイルオーバーし、再起動しますか?」にチェックを入れ、「再起動」をクリックします。
「ステータス」が「再起動中」から「利用可能」になるまで待ちます。
再び「ステータス」が「利用可能」になったら、アベイラビリティゾーンが「ap-northeast-1c」に変更されたことが確認できます。
RDSインスタンスの削除方法
削除方法は、第3回記事で書いた方法と全く同じなので、そちらをご参照ください。
おわりに
全五回、お疲れ様でした!いかがでしたでしょうか?初回記事でそれほど難しくないと書きましたが、私自身は記事を書くのに結構苦労しました。実のところ、この構成自体は難しくないのですが、やはり初学者からすると情報量が多く大変だったのではないかと思います。(私の至らない説明によるところもあるかと思いますが、、、)ですが、AWSのマネジメントコンソールでの基本的な操作はある程度カバーしているので、今後勉強を続けていく上で少しは役に立つのではないかと思っています。もしお役に立てたなら幸いです。