Blogical

AWS/Salesforceを中心に様々な情報を配信していきます(/・ω・)/

Summer'23 リリースにて、ベータ版リリースされた「関連リストでの一括クイックアクション」を実装してみました。

ロジカル・アーツの輪島です。
さて、Summer'23の新機能がリリースましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
早いものですが、前回、私が執筆してからあっという間1年経過して、バージョンがSummer'23となってしまいました。
今回は久しぶりのブログ記事という訳で内容を仕切り直して、Summer '23リリース内容について、ご紹介したいと思います。

Summer'23

この記事では、Summer'23 リリース関連コンテンツの紹介、リリースされた内容から1件、関連リストからの一括クイックアクションを使用して、関連レコードの値を一括更新する機能についてご紹介したいと思います。

Summer’23 リリース内容

まず、Summer'23に関連するコンテンツをご紹介したいと思います。
公式コンテンツには、SALESFORCE ヘルプのリリースノート、TrailheadのHighlights 、サクセスナビ、Release in a Boxがあります。
ブログコンテンツは、Salesforce adminsのコンテンツをご紹介したいと思います。

公式コンテンツ

日本のセールスフォース・ジャパンが提供しているコンテンツとSalaesforceが提供しているブログ記事の2種類があります。

外国語のみ(日本語無し)

Summer ’23 Release in a Box

ブログコンテンツ

次に、ブログコンテンツです。
動くGif画像と一緒にリリース内容が紹介されているJennifer W. Leeさんという方が執筆している管理者とユーザー向けのブログ記事、Salesforce adminsにてリリースごとに投稿されているLearn MOAR のHighlights 記事の2種類があります。

管理者とユーザー向けのブログ記事

Summer ’23 Release Features for Admins and Users

Summer'23 リリース内容の紹介

Summer'23にてリリースされた更新内容の中から1個リリース内容をピックアップして、ご紹介したいと思います。
関連URL:こちら

関連リストでの一括クイックアクションを使用した生産性の向上 (ベータ)

私がピックアップさせて頂くのは、ベータ版でリリースされた関連リストからの一括クイックアクションを使用して、関連レコードの値を一括更新する機能です。
この記事では、取引先のLightningページに動的関連リストを追加して、関連リストの取引先責任者の役職をSalesforce Consultantにクイックアクションで一括更新します。

1.まず、取引先タブからレコードをクリックします。

図01

2.取引先レコードのLightningページに動的関連リストを追加します。
取引先レコードには、取引先責任者の関連リストが既に設定されていますが、今回は通常の関連リストではなく、動的関連リストという関連リストを追加します。

図02

取引先レコードをLightning アプリケーションビルダーで開き、コンポーネント一覧から動的関連リスト - 1つをドラッグアンドドロップして、取引先のLightningページに追加します。
追加する関連リストは、関連リストのオブジェクトを取引先責任者、表示するレコード数を5に設定します。


図03

Lightningページを保存すると、取引先レコードのページ詳細画面にある取引先責任者の関連リストの上に、取引先責任者の動的関連リストが追加されます。



図04

3.クイックアクションを追加します。
次に、一括更新するためのボタンを取引先責任者の動的関連リストに追加します。[オブジェクトマネージャ] > [取引先責任者] > [ボタン、リンク、およびアクション]を開き、[新規アクション]のボタンを押下します。



図05

アクション種別をレコードを更新、表示ラベルを役職一括更新、名称にAPI参照名を設定して、[保存]ボタンを押下します。



図06

保存を押下すると、取引先責任者のアクションのページレイアウトが表示されます。変更する役職以外の項目については、値が変更されないように読み取り専用(Read Only)に設定します。



図07

取引先のLightningページを再度編集して、追加した取引先責任者の動的関連リストに、作成した取引先責任者のアクション(役職一括更新ボタン)を追加して、[保存]します。



図08


4.Lightningページに追加した動的関連リストから、クイックアクションで一括更新処理を行います。

取引先のページ詳細画面から動的関連リストにて、関連する取引先責任者にチェックを入れて、[役職一括更新]ボタンを押下します。



図09

ポップアップウィンドウが表示されるため、役職項目にSalesforce Consultantの値を設定して、[保存]して、[OK]ボタンからアクションを実行します。



図10

CEO、SVP,Procurementという値だった役職の値が、Salaesforce Consultantに一括更新されていることが確認できます。



図11

以上です。

ベータ版ですがLightningページに動的関連リストを追加することで、レコード詳細画面にある関連リストから関連レコードの項目値を簡単に一括更新することができます。ご参考となれば幸いです。よろしくお願い致します。