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注目のオブザーバビリティを理解するための3つのポイント

オブザーバービリティーこんにちは、ロジカル・アーツの 眞泉です。

最近、オブザーバビリティという言葉をよく耳にするようになったけれど、詳しくはわからないってかたも多いのではないでしょうか。実は私自身もつい最近まで知りませんでした。この記事では、そんな私みたいなIT初心者でもわかるように最近注目されるようになってきた「オブザーバビリティ」についてわかりやすく、3点にわけて解説していきます。

オブザーバビリティとは?

「オブザーバビリティ(Observability:可観測性)」とは、「Observe (観察する)」と「Ability (能力)」の組み合わせであり、文字どおり「観測(Observe)」が可能な状態を意味する言葉です。つまり、ITにおけるオブザーバビリティとは、システムを構成するIT機器やアプリケーション、サービスなどが観測可能な状態にあることを指しています。

モニタリングとの違いは?

モニタリングとオブザーバビリティの違いを一言で言うと、

  • モニタリング=監視方法
  • オブザーバビリティ=監視体制

モニタリングは、「事前に監視設定した障害を検知したときに、アラートとして通知される」「どこに異常があるかを把握する」という監視方法であると言えます。 オブザーバビリティは、「システム全体を常に観測しながら可視化し、その情報を基に分析をして根本原因まで特定する」といった監視体制です。オブザーバビリティは「複雑な分散システムを可視化し、なぜ障害が起きたのかを把握する仕組み」を指します。

なぜオブザーバビリティが必要なのか?

従来のようにシンプルな運用環境では、システム全体の把握や、問題の特定がそこまで難しいものではありませんでした。そのため、エンジニアが把握できる範囲内に収まっており、そのうえで解決策を見出すことが出来る運用体制であれば問題ありませんでした。

しかしながら、今後はクラウドネイティブ時代における「分散システム」の問題をおさえておく必要があります。クラウドネイティブ型システムの大きな特徴は「特定の機能を提供する複数のマイクロサービスを組み合わせることで、1つのアプリケーションを構築する」という点にあります。

このような構成のシステムを「分散システム」と言います。

分散システムで「内部で何が起きているのか把握する」には、アプリケーションを構成するマイクロサービスの動きをすべて追いかける必要があります。それらのマイクロサービスが稼働しているインフラは多岐にわたる可能性があり、調査対象が数千に上ることも珍しくありません。

この問題に対応するために改めて注目を浴びているのが、「オブザーバビリティ」になります。

オブザーバビリティ + モニタリング

モニタリングは、オブザーバビリティを実現する要素の一つで、すべてのオブザーバビリティ システムは、モニタリング機能を備えています。モニタリングは問題を検出し、オブザーバビリティはその理由を理解するのに役立ちます。しかし、複雑なシステムでは、オブザーバビリティ システムの構築が困難です。

オブザーバビリティを提供する為には、ブラウザ、ネットワーク、サーバー、コンテナ、データベースまでのエンドツーエンドでフルスタックモニタリングが必要です。 それをひとつのサービスで解決できるのがSaaS型のIT統合モニタリングシステムの「WhaTap」になります。「WhaTap」なら、専門知識が無くてもサーバー監視を手軽に始められます。

それぞれのシチュエーション、規模や技術の変化に少しでも迅速に適応するために、モニタリングの専門家が提供しているSaaSサービスを利用するのも良い選択肢です。 大規模なシステムであれ、1 つまたは 2 つのインスタンスであれ、できるだけ早くかつ簡単にモニタリングが可能なオブザーバービリティプラットフォーム、WhaTapなどのサービスを活用して運用効率を高めていきましょう。

まとめ

オブザーバービリティーとは、全てのインフラ、アプリケーションなどのシステム内部の状態を包括的に可視化すること。複雑なマイクロサービスアーキテクチャに対して、監視の事前定義が困難であっても、その影響と原因がどのような状態であるかをリアルタイムに確認することができる状態のこと。

予期しない障害やダウンタイムによって生じる負荷を軽減したいIT運用チームやエンジニアリングチームの担当者の方にとって、オブザーバービリティーはますます重要になっていくでしょう。