こんにちは、ロジカルアーツの町川です。
現在Salesforceの導入/開発を担当しています。Salesforceは時間を掛けずにさっとシステムを構築できるのが本当に便利です。その分お客様のご要望を聞く時間に充てられるので、満足度の高いシステムを構築できるのがいいですね。一から全て作るスクラッチ開発経験者からすると最初は本当に衝撃でした。
さて、このセールスフォース・ドットコム社が年に一度東京で開催している「Salesforce World Tour Tokyo(通称SWTT)」というイベントをご存じでしょうか。今回このイベントに初めて参加してきましたので、少し時間は経ってしまいましたが当日の様子をお届けしたいと思います。
Salesforce World Tour Tokyo(SWTT) とは?
SWTTはセールスフォース・ドットコム社が主催するイベントの中で国内最大規模のイベントで、今年は2019年9月25日(水)、26日(木)の二日間に渡って、ザ・プリンス パークタワー東京と東京プリンスホテルという2つのホテルで開催されました。セールスフォース・ドットコム社自身による製品紹介や導入方法の紹介といった内容だけでなく、Salesforce導入企業による成功事例の紹介、開発/導入企業による開発手法の紹介、非営利のコミュニティグループによる活動報告、Salesforceを実体験/勉強できるワークショップ、スポンサー企業による関連製品の紹介ブース、豪華ゲストを迎えての基調講演など、多岐にわたるプログラムで構成されています。
参加セミナー
今回私が参加したセミナーです。
事前予約制で満席になる事があると聞いていましたので欲を出して可能な限り詰め込んでみたのですが、これは正直な話、失敗だったかもしれません。会場が広くしかも2会場ある為、移動時間が足りず開始に遅れてしまったり、内容を頭の中で消化する前に次のセミナーが始まってしまうといった事があり、結果的にもったいない時間の使い方になってしまいました。次回からはある程度時間に余裕を持って予約をしたいと思います。後から知ったのですが、規模の大きなセミナーは数日後にSWTT参加者向けに動画や資料が提供されますので、当日は小さなセッションに的を絞るのも良いのではないかと思います。
9月25日(水)
- はじめての Salesforce(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- 基調講演︓A Celebration of Trailblazers (株式会社セールスフォース・ドットコム)
- The Future of AI AI 研究のトップが語る AI の今と未来(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- Equality の実現:誰もが活躍できる第4次産業革命の時代(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- Salesforce エンジニアへのキャリアチェンジのコツを伝授(アクセンチュア株式会社)
- Trailhead コンテスト 2019 開催のご案内(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- Salesforce 成長の秘訣 V2MOM / 1on1 / 感謝の取組を自社導入する方法(株式会社Phone Appli)
- 株式会社セールスフォース・ドットコムは LGBTQ コミュニティと共に(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- すべてのビジネスユーザの為のAI Einsteinのはじめ方(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- 3つの方法で学ぶ! Salesforce のお役立ちリソース!!(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- EXPOガイドツアー(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- Salesforce の標準機能を使い倒そう! - Lightning Experience を使用したワークスペースとは(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- オフライン行動データ活用による店舗のデジタルチャネル化(株式会社ウフル)
9月26日(木)
- Salesforce Developer Group Tokyo のこれまでとこれから(株式会社フレクト・TAOドライブ株式会社)
- なぜ今、 Salesforce アーキテクトが必要なのか?(アクセンチュア株式会社・株式会社テラスカイ)
- [パーカー・ハリス登壇] Women in Tech テクノロジーと多様性で広がる未来を描こう(PwCコンサルティング合同会社・米国セールスフォース・ドットコム・株式会社セールスフォース・ドットコム)
- Lightning フローを活用して高度なビジネスプロセスを実現しよう(アクセンチュア株式会社)
- Salesforce DX と Lightning Web Components で最新 Salesforce アプリ開発(米国セールスフォース ・ドットコム)
- Salesforce DX と git-flow 改良による基幹システム開発の現場から(株式会社ウフル)
- 認定資格でキャリアチェンジ!キャリアアップ!(株式会社ランドコンピュータ・アクシスコンサルティング株式会社・株式会社ポジディブドリームパーソンズ・株式会社セールスフォース・ドットコム)
- Lightning Web Components を使用した Salesforce での最新 Web プログラミング(米国セールスフォース・ドットコム)
- システム管理者、開発者が押さえるべき Lightning 切替えの3つのポイント(アクセンチュア株式会社・株式会社ユー・エス・イー・株式会社テラスカイ・NTTテクノクロス株式会社)
- Salesforce を活用したビジネス変革の要諦 End to End のベストプラクティス(デロイト トーマツコンサルティング合同会社)
- Salesforce におけるアジャイル型でのプロジェクトの進め方(株式会社セールスフォース・ドットコム)
- Trailblazer Fun Party(株式会社セールスフォース・ドットコム)
感想
私はエンジニアですので、技術的なセミナーを中心に回りました。その他では、主要な基調講演やエンジニアとしてのキャリアについてのセミナー、個人的に非常に興味のあったセールスフォース・ドットコム社の4つのコアバリューの1つでもある「平等」についてのセミナー、普段からお世話になっているコミュニティグループのセミナーなどに参加しました。
セールスフォース・ドットコム社主催セミナー
まず最初に参加したのはセールスフォース・ドットコム社主催の「はじめての Salesforce」と「基調講演:A Celebration of Trailblazers」。セールスフォース・ドットコム社の事を知る良い機会になりました。4つのコアバリューである「信頼」「カスタマーサクセス」「イノベーション」「平等」や、第四次産業革命、デジタルトランスフォーメーション(DX)、持続可能な社会、Trailblazer(Salesforceテクノロジーを駆使してビジネスを改革する先駆者という意味)やコミュニティについての話を、セールスフォース・ドットコム社の代表や米国セールスフォース・ドットコム社CTOの口から直接聞けたのは良い経験でした。もっともっとSalesforceの事を知りたいという気持ちになりました。
技術的なセミナー
技術的な内容では、やはりLightning Web Componentsについてのセミナーが印象的でした。標準で用意されていない機能をSalesforce上で実現しようと思うと、プログラムを書いて開発する必要があります。これまで開発する場合は、Salesforce限定のクローズドなルールに則って開発をする必要があったのですが、Lightning Web Componentsの登場でWeb標準に基づいたオープンなルールで開発できるようになりました。この事により、JavaやC#、VB、Ruby、PHPといったSalesforce以外のWebエンジニアが参入しやすくなりました。Salesforceは標準機能を使うのが大前提ではありますが、必要に応じて開発が必要になります。そんな時に、より多くのエンジニアが参入しやすい環境というのはエンジニアにとってだけでなくユーザにとっても大きなメリットがあります。これからはSalesforce以外のエンジニアとの協力が重要になってくるのかもしれません。
平等
セールスフォース・ドットコム社の4つのコアバリューの1つでもある「平等」についてのセミナーにも参加しました。実は個人的に一番楽しみにしていたセミナーです。最近話題の「SDGs」にもある通り、ジェンダーや人種、年齢、障害の有無などによる不平等は世界中にあります。簡単な事ではありませんが、「平等」が実現できればより良い社会になるのではないかと昔から感じていました。今回のセミナーでは、Salesforceが平等を実現する為に行っている具体的な活動の紹介がありました。同一労働同一賃金の実現、採用の平等、評価の平等、Outforce/BOLDforce/Abilityforceなどの平等を実現する為のグループ活動など、Salesforceが「平等」の大切さや意義を真剣に考え実際に行動に移している事がよくわかりました。私もセールスフォース・ドットコム社の社員が主導するグループ活動に参加してみたいと思います。
最後に
その他にもたくさんのセミナーに参加してたくさんの刺激を受けてきました。ここでは書ききれないほど内容の濃い熱い2日間で、Salesforceに関わっている誰もが参加するべきイベントだと思いました。興味を持った方はぜひ2020年のSWTTに参加してみてください。現地でお会いできることを楽しみにしています。