はじめに
こんにちは、ロジカル・アーツの松田です。
Sandbox環境下で複数人でシステム構築後、本番環境に反映させる際にどの項目をいつの段階で誰が作成したのかを確認したくなったことはありませんか?
今回は、カスタム項目のメタデータに該当する作成日・作成者を一覧で取得する方法についてご紹介いたします。
メタデータとは
Salesforceにおけるメタデータは、アプリケーションの設定情報やカスタマイズ情報を記述するデータです。
メタデータである作成日・作成者は、データローダやレポートなどを使用して表示することもできず、一覧でそれらを確認することはできません。
表示方法
開発者コンソールを開く
設定から開発者コンソールを開きます。
オブジェクトに対し、以下SOQLを発行
「Query Editor」上に以下内容を書き、「Use Tooling API」にチェックを入れ、「Execute」します。
※オブジェクトIDの箇所には該当のオブジェクトIDを記載します。(オブジェクトマネージャー→該当オブジェクト→URLに含まれる15桁もしくは18桁の文字列)
SELECT TableEnumOrId, DeveloperName, CreatedDate, CreatedBy.name, LastModifiedDate, LastModifiedBy.name FROM CustomField WHERE TableEnumOrId = 'オブジェクトID'
※ CreatedDate;作成日、CreatedBy.name;作成者、
LastModifiedDate;最終更新日、LastModifiedBy.name;最終更新者
「Execute」するとこのように一覧で表示され、作成日・作成者が一覧で確認できます。
結果取得方法
開発者コンソールにはSOQLの結果をCSV等にエクスポートする機能は現状ありません。
そこで今回はChromeデベロッパーツールを使ってSOQLの結果をExcelに貼り付けます。
Chromeデベロッパーツールを開く
キーボードのF12キーを押し、Chromeデベロッパーツールを開きます。
Elementsから「grid-table」を探す
Ctrl+F キーを押し、 grid-table
を検索します。
結果をコピー
検索結果のうち一番上の行を右クリックし、Copy → Copy Element をクリックします。
結果をExcelに貼り付け
Excelを開いて、貼り付けを行います。 上記のように結果が一覧で確認できます。
終わりに
いかがだったでしょうか?
こちらの方法はカスタム・標準オブジェクトどちらでも使えますので是非ご活用いただければと思います。
参考
Salesforce 標準オブジェクト一覧とSOQLチートコード集
SalesforceのTooling APIとは?概要や使い方をご紹介します
Salesforce: 開発者コンソールからクエリ結果をエクスポートする