Blogical

AWS/Salesforceを中心に様々な情報を配信していきます(/・ω・)/

Salesforce World Tour Essentials Osaka 2024 参加レポート

こんにちは。ロジカル・アーツの岡田です。

今回は7/18(木)に開催されたSalesforce World Tour Essentials Osakaに参加してきましたので、その内容についてお伝えします。

Salesforce World Tourとは

Salesforce World Tourとは、Salesforce社が主催するリアルイベントです。

2024年度は東京・名古屋・福岡・大阪で実施されました。

内容はSalesforceにおけるAIの活用が中心となっており、会場内での講演や、ブース展示による製品紹介が行われていました。

講演は事前予約制となっており、私が申し込みをしたタイミングではほとんどの講演が満席になっていました。

講演が聴けないときはブース展示を見てまわったのですが、こちらも大変にぎわっていました。

ブース展示では実際にSalesforceでAIを使用した場合のデモ画面の説明や動画の紹介をされていました。

Salesforce社からだけでなく、TeamSpiritやsansanといったAppExchangeを提供している企業の出展もありました。

こちらの内容もAIの内容がメインとなっており、提供している製品でAIを活用するとどうなるか、という視点での紹介となっていました。

参加者は弊社のようなSalesforce構築ベンダーだけでなく、実際にSalesforceを活用されている企業の方も参加されていました。

関西圏でのTrailblazer活動内容の紹介もあり、非常に活発に活動されていました。

このように盛況となった今回の大阪イベントですが、約1300人が来場したということです。

基調講演の概要

ここからはWorld Tourのメインともいえる基調講演の内容について、一部内容をかいつまんでご紹介します。

AI活用による新たな価値創造

World Tourのメインともいえる基調講演の内容も、AIの内容が中心となっていました。

Salesforce社から今後のAIの展望の紹介と、実際にAIを導入しているサンレディース社より、AIの活用事例の紹介がありました。

AIの提供する価値というところでは、単にAIの活用で時短ができるということではなく、AIを活用することによる新しいアイデア・価値提供ができることが重要になります。

Salesforce社によるデモンストレーションでは、アルバイトを探している学生と人材企業とのやり取りにAIを活用する、というテーマで紹介されていました。

これまでのアルバイト経験や求人の閲覧履歴、本人の希望や得意分野などを総合して、よりパーソナライズされた求人をAIによってピックアップするだけでなく、そのデータからこれまで経験したことのない業種の求人をピックアップし、新たな適正を見つけ出すことが、AIを活用することで実現できます。

AIの活用事例

ここからは「人とAIが共存する組織の今と未来」というタイトルの、基調講演の内容の続きにあたる講演についての内容となります。

AI活用のコツ

サンレディース社が実際にAIを使っていくうえで感じたこととして「AIのクセを知ること」が大切とのことでした。

様々なAIを試していくと、AIのアウトプットには製品ごとのクセがあると気づきました。

講演の中では「AIは人格を持っている」と表現されており、アウトプットの内容からそのAIのクセを見抜き、うまく活用することが重要とのことでした。

そのアウトプットの質を高めるうえで重要なのは、どのようなデータをインプットするかです。

インプットデータは「量と質」が重要とのことでした。

データの量はイメージがつきやすいのですが、データの質とは具体的にはどのようなことでしょうか。

ひとつは全角と半角、株式会社と(株)といった表記ゆれをなくすことがポイントとなります。

さらに、選択リスト型の項目を多く採用し、なるべくテキスト型での自由入力形式をしないこともポイントです。

なお、AIがもっとも判定しやすいデータ型はチェックボックス型のようです。

AIからのアウトプット

チャットベースでの対話形式のAIを導入したものの、AIから返信が返ってこず悩んでいたところ、ある手法を取り入れることで一気に問題が解消されたとのことです。

それは「インプットデータを一問一答形式で分けて取り込ませる」ことでした。

それまでは1レコードに複数の情報を盛り込んだものを取り込ませていたのですが、AIはレコード内の必要な情報を取得することが苦手であるため、うまく質問に答えられなかったとのことでした。

それを1レコードに一問一答形式で取り込ませたところ、質問に対して最適なレコードを見つけ、返事が返ってきたとのことでした。

まとめ

AIを活用するには、相応のデータ量が必要であったり、AIに対する理解を深めること、なによりも実際にAIを使ってみることが重要であると感じました。

今回は講演内容の一部を紹介しましたが、今回書ききれなかったトピックも多くあります。

講演についてはアーカイブがあるため、興味のある方はぜひご覧ください。

こちらは期限が9/13(金)までとなっておりますのでご注意ください。

Salesforce World Tour Essentials Osaka|Welcome to the AI Enterprise データがビジネス成長の未来を切り拓く

なお、2025年のSalesforce World Tourは11月20日と21日の2日間の日程で実施されることが決定しています。

こちらは東京での開催になり、各地域の開催情報はまだ発表されていないようです。

東京イベントはすでに申し込みが可能とのことですので、興味のある方はぜひ申し込みをしてみましょう!

Salesforce World Tour Tokyo (SWTT) 2025】事前お申込み登録 | セールスフォース・ジャパン